活動報告

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2024年06月27日
お知らせ

児童養護施設の進学率について

 

児童養護施設の子どもたちは学校はどうしているのだろう?と考える方もいるのではないでしょうか?
施設の子も、他の子どもたちと同じように小学校に通っていますし、中学校では部活にも入りますし、高校受験もします。

でも、18歳で高校卒業した後に大学や専門学校に進学をするとなると、少し話が変わってきます。
今日は、児童養護施設と進学について、知ってもらえたらと思います。

 

高校進学率

まずは、高校の進学率について少しお伝えすると、厚生労働省の調査では、児童養護施設や里親家庭で育った子どもたちの高校進学率は、全国平均の98.8%に対して、それぞれ94.9%と97.2%となっています。つまり、ほとんどの子どもたちが高校に進学できています。

大学進学率

しかし、大学進学率については大きな違いがあります。全国平均では50%以上の子どもたちが大学に進学しますが、児童養護施設出身の子どもたちは約18%、里親家庭出身の子どもたちは約30%しか大学に進学できていません。このため、大学に行くことを諦め、高校を卒業した後すぐに働き始める子どもたちが多いという実態があります。

 

では、進学をしないという選択をするのはなぜでしょうか?
様々な要因がありますが、特に多いのは下のようなことではないでしょうか。

1番多いのは「経済的な理由」です。
児童養護施設や里親家庭で育った子どもたちは、令和6年の3月までは原則として18歳になると独り立ちしなければいけないルールでした。
なので、大学に進学するためには学費だけでなく、住む場所の家賃や生活費も自分で払う必要があります。そのため、大学進学を壁の高さを感じて諦めてしまう子も多いです。高校生の頃からアルバイトを頑張って、進学費用を貯めている子もいますが、簡単に貯まる金額ではありません。
また、奨学金を借りると何百万円もの借金を背負うことになるので、それよりも就職して早くお金を稼ぐことを選択するのだと思います。

奨学金や生活費を支援する制度は増えてきていますが、「一人で生きていかなければならない」というプレッシャーは大きく、親に頼ることができない子どもたちにとっては失敗できないと感じてしまいます。また、そもそも夢を持つことや将来への希望を諦めてしまう子も少なくありません。虐待などの体験からそのような思考になると言われることがありますが、そうなると進学の意味を見つけられません。こういった精神的な理由も原因の一つです。

あとは、学力面でも選択に影響が出ます。
学力と聞くと、「本人の問題だろ」と思うかもしれません。もちろん、本人の努力が必要なのは間違いありません。
ただ、本人の努力だけでは難しい要因もあるのです。
例えば、児童養護施設に措置される前に家庭でのネグレクトで、すでに学習に遅れがあるケースもあり、スタートの段階から課題があったり。また、発達障害などを抱えている子も年々増えているのです。そういった事も子どもたちの進路に大きな影響を与えます。

 

子どもたちが進学という道を安心して選べるように

上記のような現状があるのは事実です。
だからこそ、子どもたちの意欲や挑戦、夢を支えていくことが重要だと思います。
これからの日本を担っていく子どもたちの可能性を潰して、日本の未来が良くなるとは思えません。在園中の学習支援や進学のための自立支援を確保し、子どもたちが安心して自分で決めた進路に挑戦できるような社会にしていくことが必要なのではないでしょうか?

 





<わたしたち現場職員からのお願い>

当財団では、様々な事業活動を通して施設の子どもたちの支援活動を行っております
子どもたちを支えるためには皆様からの支援が必要です。
ぜひご協力をお願いいたします。

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オレンジの羽根募金

児童養護施設の子どもが安心できる社会づくり
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ

お笑いタレント“はなわ” と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!

〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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<過去の放送を聴いてみる>

【公開中】Youtubeチャンネル


日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
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【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト

もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
▶︎WEBページはこちら

【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館

日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ

2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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